「先生?」


どうして教室に入ったのか分からない私は、首を傾げて先生を見る。


先生は掴んだ手を離し、私の肩に両腕を乗せてきた。


「俺には、話して欲しいなあ」


「な、な、何を?」


先生に至近距離で見つめられて、ドキドキしながら答える。