「自分が探したい商品がどの辺りにあるか、ひと目でわかりますね」
フリルやリボンをあしらったフェミニンなアイテムが並ぶエリアには、シャーベットカラーのソファや什器が使用されているが、オフィスカジュアルなど働く女性に向けたアイテムが並ぶエリアは、白やゴールドを基調とした落ち着いた空間になっている。
三階フロア全体を見れば賑わっているとは言い難いけれど、ソルシエールの店内には二十代から三十代くらいの女性が多く来店しており、中には高校生くらいの子が母親と一緒に買い物をしている様子も見られた。
「お客さん、みんな楽しそう」
友人や店員と話しながらアイテムを選んだり、ひとりでじっくり吟味したりと買い物の仕方は様々だが、彼女たちの表情は一様にキラキラと輝いており、ソルシエールでのショッピングを楽しんでいるのが伝わってくる。
(いいなぁ。ああいう表情をコラボ企画で引き出せたらいいのに。服を選んで買うって、すごく楽しいっていう体験は子供だってできるはず)
そう考えた瞬間、愛梨の中でいくつもの点と点が線になって繋がっていく。
(親子リンク、動くことで美しく、子供の安全、服を選ぶ……)



