(……だめだ、話にならない。なんでビジネスと恋愛を一緒にして語るのよ)
愛梨は新山と対等に話すのを早々に諦め、いまだキャンキャンと騒ぐ彼女を置いてその場をあとにした。
その後、パーティーはつつがなく終了した。
理人は常に紳士的にエスコートしてくれたが、久しぶりの華やかな場や多くの人との会話に気疲れしてしまった。さらに新山の襲撃もあって、精神的にも疲労困憊だ。
クタクタの愛梨とは違い、理人は一切の疲れを見せていない。会場を出る人の流れに沿って歩きながらも、無表情に辺りを見回している。
「どうかしましたか?」
「あぁ。いや、なんでもない」
(あ、新山さんを探してるのかな?)
そういえば彼女を放って会場に戻って以降は見かけていない。



