脅迫婚?!~悪い噂の絶えない社長が、実は誠実で一途だったなんて信じられません!~


「お姉ちゃん、すっごく可愛い! 舞踏会に行くお姫様みたいだ」
「ありがとう、朝陽」
「ね、理人もそう思うでしょ?」

無邪気に同意を求める朝陽にぎょっとする。理人も驚いたのか気まずそうに咳払いをしたが、すぐに朝陽に「そうだね」と頷く。

「やはり、うちのブランドが一番女性を美しく魅せるようです。とても……綺麗だ」

再び愛梨に視線を戻した理人がそう言った。

(ソルシエールって、たしかフランス語で魔法使いっていう意味だっけ)

ソルシエールのドレスを着ると身体のラインが綺麗に見えるし、気分も上がる。まさに魔法のドレスだ。

理人はそれを改めて実感したのだろう。あまり感情は読み取れないが、満足そうな、どこか誇らしげで嬉しそうな表情に見えて、愛梨は口元を緩めた。

「自社製品への愛情が大きい西澤社長がトップにいるからこそ、社員のみなさんもソルシエールの世界観を大切にされているんですね」