(やった……!)
ようやくコラボ企画のテーマが決まった瞬間、愛梨は安堵の息を吐きながらテーブルの下で拳をぎゅっと握りしめた。
「では今のテーマを最終案として、次回役員会で検討させていただきます」
この真山の発言に、ソルシエール側が虚を突かれたような顔をして、次いで苦い笑みを零した。
(そうだった。ここで決まったところで、うちの重役たちの承認がなければ一からやり直しになっちゃうんだ……)
せっかくの高揚感に水を差された気持ちになるが、決して真山が悪いわけではない。彼はカタセ側のチームリーダーではあるが、最終決定権は持たされていないのだ。
(ある程度、現場に決裁権をもらわないと、ソルシエールのスピード感についていけない)
カタセ再興のためには、この古い体制も見直す必要があると、心のメモに書き留めるのだった。



