けれど、子供服とのコラボとなると、やはりスタイリッシュすぎて相性が悪いように思う。これまでは、いかに子供に寄り添って安心安全な服を作るかという基準で考えてきたため、なかなかいいアイデアが浮かばない。
「ソルシエールの華やかさや美しさを損なわず、子供が活発に動けるものが最善ですよね」
「今回のターゲットは親子なので、そこを明確に打ち出したいですね」
カタセ側もソルシエール側も、各々が考えを口にしながら、この二社ならではのテーマを手探りしていく。生みの苦しみはあるものの、とてもやりがいがあった。
その証拠に、誰もが生き生きと意見を口にし、活発な議論が交わされている。まだ決め手には欠けるが、少しずつ方向性が見えてきた。
そんな会議に水を差すように、新山が口を開く。
「なんでカタセに寄せないといけないんですか? 私、古臭い子供服に寄せたデザインなんて絶対したくないんですけど」
「新山さん」
久住が窘めるが、新山は続けて言った。



