(意外もなにも、私は西澤社長のことをなにも知らないんだ……)
ふたりきりで会ったことさえ、まだ片手で足りる回数だ。彼の性格など知りようがない。
「お兄さんが、僕のお兄ちゃんになるの……?」
「そう。理人っていうんだ。仲良くしてもらえるかな」
「うん! 僕、お兄ちゃんもほしかったから!」
人懐っこい朝陽は、この短時間で理人を気に入ったらしい。あれこれと話しかける朝陽と、それに応える理人を、愛梨はなんとも言えない気持ちで眺めていた。
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カタセとソルシエールのコラボが正式に決定し、ついに企画が走り出した。
社内横断のプロジェクトチームが発足し、今日も打ち合わせのためにソルシエール本社へと出向いている。コラボ企画のテーマやコンセプトを明確にするのが今日の目的だ。ほとんどがプレゼンの場にいたメンバーと変わらないため、早速本題に入る。



