理人はひと息で言い切ると、自分に言い聞かせるように「落ち着け、落ち着け」と小声で繰り返している。よくわからないけれど、嬉しすぎるというからには喜んでもらえているのだろう。
ようやく落ち着きを取り戻せたのか、理人は深く息を吐ききり、手を下ろして愛梨に視線を戻す。
「まさか愛梨からプレゼントをもらえるとは思ってなかった。どっちも洗練されていていいデザインだな。ありがとう、大切に使わせてもらう」
「喜んでもらえたのならよかったです」
視線を絡ませ合い、微笑み合う。初めて想いを寄せる相手にプレゼントを渡してみて、わかったことがある。贈ったものを喜んでもらえるのは、胸が詰まるほど幸せを感じるものなのだ。
トクトクと心臓が軽やかに弾み、彼に対する愛おしさが溢れてきそうになる。
愛梨は意を決して、今日の一番重要な話を切り出した。
「理人さん。お話があります」



