「愛梨、俺は――」
理人がなにか言いかけた時、愛梨のスマホが鳴り響いた。
「わっ、ごめんなさい。音を切っておくの忘れちゃった」
「いいよ。個室だし、愛梨が構わないのならここで出ても大丈夫」
「実家からみたいです。お言葉に甘えていいですか?」
快く頷いた彼を見て、愛梨は通話ボタンをタップする。
「もしもし」
『お姉ちゃん、メリークリスマス!』
電話口から聞こえてきたのは、朝陽の元気いっぱいの声だった。
『ねぇお姉ちゃん聞いて! 今日の朝起きたらね、枕のところにサンタさんからのプレゼントがあったんだ! 僕がお手紙でお願いした水と電気回路の実験キットをもらったんだよ』
「そっか、今日はクリスマスだもんね。朝陽がいい子だから、サンタさんがお願い通りのプレゼントをくれたんだよ」
『うん!』



