脅迫婚?!~悪い噂の絶えない社長が、実は誠実で一途だったなんて信じられません!~


独占欲を抱いているのだとさらりと告げられ、愛梨は目を瞠る。じわじわと照れくささが滲んできて、どう返すべきかもわからず、ただ頬を染めるしかできなかった。

料理は予約の際に注文してくれているらしく、食事に合うワインもペアリングで用意されているらしい。

クリスマスディナーのコースはどれも素晴らしく、見た目も味も一級品だった。しっかり堪能したいと思うのに、彼の熱い眼差しが気になって仕方がない。

愛梨がおいしいと頬を綻ばせれば、それを見た理人もまた嬉しそうに目を細める。そんなことが何度も続けば、どれほど表情に出ているのかと恥ずかしくなり、無心で食べるしかない。

「……見すぎです。落ち着きません」
「悪い。おいしそうに食べる君が可愛くて、つい」

ちっとも悪いと思っていなさそうな理人に謝られ、愛梨は益々食べづらくなった。

このままでは甘い眼差しに晒され、頭から溶けてしまいそうだ。どうにか調子を取り戻そうと、ワインで口を潤しながら気になっていたことを尋ねた。