脅迫婚?!~悪い噂の絶えない社長が、実は誠実で一途だったなんて信じられません!~


彼はおそらく心配してくれているのだ。理人に関する様々な噂を聞いているため、新山との関係も疑っているようだったし、婚約したと報告した時も随分心配してくれていた。

けれど、そのせいでどことなく空気がぴりっとしている。こんなことで尊敬する上司の印象を悪くするわけにはいかない。

愛梨は大丈夫だと伝えるため、真山の腕にそっと触れて彼を制した。

すると、それを見た理人がピクリと眉を動かす。

「……この失態は、今後の業務の成果で必ず挽回していきます」

硬い口調で答えた理人に、真山も口元だけで微笑んだ。

「ええ。期待しています」
「では、そろそろ俺たちは失礼します。愛梨、おいで」

引き寄せるように腕を掴まれ、そのままエスコートするように腰を抱かれた。