ソルシエール側のスタッフがどこまで理人の婚約話を知っているのか定かではないが、愛梨に対し不信感を抱いたのではないかと気が気でない。
不安に押し潰されそうになりながらも、愛梨はなんとか平静を装って会議を終えたのだった。
「それにしても、あのピンク頭、派手にやらかしたわね」
ソルシエールでの会議を終え、帰社した美嘉が呆れ混じりに言うと、誰もがため息混じりに頷く。
こちらの提案をすんなり受け入れるとは思っていなかったけれど、あんなふうにカタセを貶した上、契約を解除されるに至るとは想像もしていなかった。
新山がカタセ自体に恨みを抱いているとは考えにくい。ということは、よほど理人の妻になる愛梨が気に入らないのだろう。
(理人さんは新山さんとはなにもないって言ってたけど本当なのかな。付き合ってもいなかったのに、あんなに私を目の敵にする……?)
悶々と考え込む愛梨を見て、チームメンバーが声を上げた。



