脅迫婚?!~悪い噂の絶えない社長が、実は誠実で一途だったなんて信じられません!~


真山は納得のいかなそうな顔をしているが、愛梨は続けた。

「それに、上層部に報告なんてしたら、また面倒なことになりますよ」
「それは間違いないな……」
「でしょ? だからここは穏便に。和を乱す人が担当から外れてくれるのなら、それで十分です」

愛梨が微笑んで見せると、真山は小さく息を吐いた。

「わかった。お前がそう言うのなら」

そう言って彼が愛梨の頭をぽんと叩いて労ってくれたのと、理人が会議室に戻ってきたのは同時だった。

理人は真山と愛梨を視界に入れた途端、険しい表情を見せたが、すぐに再び頭を下げた。

「本当に、申し訳ありませんでした。私の管理不行き届きです」

それに答えたのは、カタセ側のチームリーダーである真山だ。