今年のクリスマスイブは平日のため、普段と変わらず仕事がある。とはいえ金曜日の今日を乗り切れば週末とあって社員たちの表情は華やいでおり、社内はどこか浮き立った雰囲気が漂っていた。
去年まではそんな空気をものともせずに仕事に邁進していた愛梨だが、今年は違う。
理人と朝食を共にするようになり、さらに距離が近づいた。
有言実行の彼は毎朝ふたり分の朝食を作ってくれる。和食と洋食が交互に出てくる至れり尽くせりぶりに恐縮していると、理人は『これで愛梨が俺との結婚生活も悪くないって思ってくれるのなら安いもんだ』と言ってのけた。
三十分ほどの短い時間だが、ふたりでとる食事の時間は、その日一日を頑張る活力になっている。
このコラボ企画が落ち着いて時間に余裕ができたら、料理を勉強するつもりだ。彼に作ってもらってばかりではなく、いつか愛梨が彼に手料理を振る舞いたい。
(そのためには、私も本当の夫婦になりたいって伝えなきゃ)



