「だいぶ年が離れてるのね。今日は遅くなってもいいの?」
「クリスマスのイベントでお泊り保育なの。一泊二日で近場の宿泊施設に泊まってる」
「へぇ。お泊り保育なんてあるのね」
「美嘉はなかった? 私もあったよ、お泊り保育」
「私は幼稚園だったけど、そういうのはなかったわ。遠足くらいかな」
他愛ない話をしながら食事を進め、アルコールが程よく回った頃に本題を切り出した。
「婚約の話、黙っててごめんね」
「ビックリしたわよ。よりによって西澤社長となんて。あの場でみんなに言う前に、私には話してくれてもよかったのに」
「ちょっと……事情が事情だったから」
そこで言葉を詰まらせた愛梨を見て、美嘉はだいたいの事情を察したように顔をしかめた。
「さらっと流しちゃったけど、今はもう実家を出て西澤社長と住んでるってことよね。まさか噂通り、コラボ企画を受けてやるから抱かせろって言うような奴なの?」
「だ、抱か……っ?! そこまでじゃないよ! 結婚を条件にされただけ」
「はぁ? なお悪いわ! 最低じゃない!」
「あっ、違う、いや違わないけど、でも今はそういうのじゃなくて……」



