脅迫婚?!~悪い噂の絶えない社長が、実は誠実で一途だったなんて信じられません!~


言い淀んでいるけれど、その続きはおおよそ予想がつく。先ほど話題に出た噂についてだろう。

結婚が決まった経緯については、ここで話す気はない。だから愛梨は大丈夫だと伝えるために大きく頷いてみせたのだが、真山は無言で唇を噛みしめた。

「それは……おめでとう、でいいのかしら?」

怪訝な表情の美嘉に尋ねられ、愛梨は微笑んだ。

「うん。ありがとう」
「仕事は続けるのよね?」
「もちろん。全力でこのコラボ企画を成功させないと! できれば第二弾だってやりたいしね」

愛梨は再び企画書に視線を落とす。

「だから、ほら。もう少し企画を詰めよう」

暗にこの話題はこれで終わりだと示すと、一番最初に平静を取り戻したのは美嘉だった。