いざ他の人から理人のその評判を聞いた途端、胸が引き攣れるように痛み、口が勝手に動いていた。
「……新山さんとは、恋人ではないそうですよ」
理人を庇うような発言をした愛梨に、真山は怪訝な顔をする。
「あの勤務態度を許してるんだ。ちゃんとした恋人ではないにしろ〝お気に入り〟ってやつなんだろ。モデルだけじゃなく、過去にもそういう経緯で仕事をもらったっていうデザイナーの話も聞くしな」
「過去はわからないですけど、今のりひ……西澤社長はそういう人じゃないと思います」
思わずムキになって彼の名前を呼びそうになり、慌てて言い直す。すると、真山の表情がますます硬くなる。
「お前、西澤社長となにかあるのか? プレゼン行った時、個人的な話があるって呼び出されてたよな」
「あ、それは……」
「まさか、付き合ってるのか」
真山が鋭い視線を向けてくる。
(どうしよう……。でもいつか話さなくちゃって思ってたし、今がそのタイミングなのかも)



