「服を買いに行くって楽しいですよね。買ったばかりの服のタグを切って、初めて袖を通す時はワクワクする。そんな体験を親子でしてもらいたいんです」
週末、実際に店舗を見て感じたことを共有すると、メンバーはみんな熱心に耳を傾けている。
「並んだ時に繋がりが見えるっていうのは?」
「生地は別でも同じ柄にするとか、ふたりが並んだ時にイラストや刺繍が完成するとか、いくつか種類を出せたらいいなと考えています」
真山の質問に愛梨が答えると、美嘉は「あとは動くことで美しさを表現っていう部分ね」と考える素振りを見せた。
「裏地をまったく同じにするのはどうかしら? スカートとかジャケットがふわっと翻った時に、お揃いの柄がちらっと見えるの」
「わぁ! さり気なくて素敵です!」
「さすが美嘉!」
そこから活発に議論は進み、親子それぞれが着たい服、けれど家族と繋がっている服、そして美しさとアクティブさを兼ね備えたデザイン案を出し合い、意見をまとめていく。
一時間ほど話し合い、手応えを感じる出来栄えに仕上がってきた。メンバーの表情もいきいきとしている。



