脅迫婚?!~悪い噂の絶えない社長が、実は誠実で一途だったなんて信じられません!~

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翌日の月曜日は朝からやる気が漲っていた。

出社した愛梨は、土曜日にイズミ百貨店を視察したことで得たインスピレーションを企画に落とし込もうと気力十分でデスクに向かう。午後のミーティングまでに、今頭の中にあるものを書類にまとめておきたかった。

「随分気合いが入ってるな。なにかあったのか?」

真山に理由を聞かれたが、曖昧に笑って濁した。週末に理人と出掛けたおかげでリフレッシュできたのだとか、朝から美味しいご飯を作ってもらったおかげで気分が上がっているのだとか、そういう話を口にするのは気恥ずかしい。

そもそも、カタセの同僚にはまだ理人と婚約していることを話していない。

両家の顔合わせは終えたし、先月のパーティーでは婚約者として振る舞ったため、どこから婚約の話をカタセの社員が耳にするかわからない。

それならせめてチームのメンバーには自分から話した方がいいとわかっているけれど、どう説明すべきか悩んでいる間にタイミングを逃してしまっていた。