「ありがとうございました。たくさん遊んでもらえて、朝陽もすごく嬉しかったと思います」
「俺も楽しかったよ。それに、愛梨が大切にしている朝陽くんを、俺も大切にしたいって思ってるだけだから」
嬉しい言葉をさらりと告げられ、愛梨は返事に詰まってしまう。
(恋愛偏差値が低いって、こういうことを言うんだろうな……)
嫌だとか不快に思っているわけではないのに、恥ずかしくてどう反応したらいいのかわからないのだ。
結局、話題を変えるという選択肢を選ぶしかない。
「こ、公園で全力で遊ぶ理人さん、新鮮でした。子供の頃はあんな感じだったんですか?」
鬼ごっこをしている時、朝陽ひとりが鬼だったはずなのに、いつしか理人とふたりがかりで追いかけられていた。
『朝陽くん、俺と挟み撃ちにしよう! 俺はこっちから愛梨を狙うから、朝陽くんはすべり台の後ろから追いかけるんだ』
『わかった! 僕、絶対お姉ちゃんを捕まえるよ!』



