自分でも必死だなと呆れてしまう。もしも理人が恋愛に慣れたスマートな男だったなら、もっとやりようがあったのかもしれない。
けれど、そうではないのだから仕方がない。
「……愛梨?」
再び俯いてしまった彼女は、頬や耳だけでなく首筋まで真っ赤に染まっている。
その様子を見ていたら、全くの脈なしではないかもしれないという期待が湧き上がってきてしまう。
「愛梨。こっち向いて」
理人は料理の手を止めてキッチンから出ると、両手で顔をガードしている彼女のそばへ歩み寄る。
「待って……赤くなってるのはわかってるから言わないでください。こういうの慣れてないんです」
「それだけ美人なんだから、告白くらい何度もされているだろう」
何気なく放ったひと言に、愛梨が顔を上げた。



