脅迫婚?!~悪い噂の絶えない社長が、実は誠実で一途だったなんて信じられません!~


翌朝。理人がキッチンで朝食を作っていると、慌てた様子の愛梨が起きてきた。

「おはようございます。すみません、いつの間にかぐっすり寝ちゃったみたいで……」

恥ずかしそうにリビングに入ってきた彼女は、理人の手元を見て目を丸くする。

「朝ごはん、作ってくれてたんですか」
「余ってた食材で作っただけだし、そんな大層なものじゃないからな」
「冷蔵庫にあるものでパパッと作れるほうがスキル高いじゃないですか」

ベーコンと葉物野菜を入れたオムレツを作っているだけなのだが、愛梨は本気で感心しているらしい。

「理人さんって、本当になんでもできるんですね」
「今後も愛梨が食べてくれるのなら、もっと練習しておく」

時間が合わなかったり、夕食は別々という条件があったりして、これまではほとんど同じテーブルにつくことがなかった。

けれど気持ちを打ち明けた今、もう少し積極的に彼女と関わりを持ちたい。