「誓って今夜はなにもしない。だから、目が覚めたらリビングで寝てるなんてことはやめてくれ。愛梨を部屋から追い出したなんて思われて、朝陽くんに嫌われたくない」
「う……わかり、ました」
「よかった。じゃあ寝よう。おいで」
理人がベッドに潜り込み、上掛けをめくって隣をぽんぽんと叩く。出会った当初とは別人かと思うような甘い声で誘われ、目眩がしそうだ。
愛梨は躊躇いつつも、彼の隣に横になる。恥ずかしくて背中を向けてしまいたいけれど、それは告白してくれたばかりの彼を拒否しているようで傷つけてしまうかもしれない。かといって彼の方を向いて寝顔を晒す勇気もなく、必然的に仰向けで眠るしかない。
「おやすみ、愛梨」
「お、おやすみなさい」
ぎこちなく挨拶を返し、ぎゅっと目を瞑ってみたものの、一向に眠気は訪れない。それどころか、先ほどの彼の言葉がずっと頭の中をグルグルと回り続けている。
(理人さんが、私を好き……?)



