「理人さん?」
「俺は、いいパートナー以上の関係になりたいと思っている」
いいパートナー以上の関係というものがピンとこないため、視線で続きを促した。
「順番が前後してしまったけれど、本当の意味で夫婦になりたい」
「え? そ、それって、あの……」
まさか、これは夫婦生活のお誘いなのだろうか。
(子供については、まだ先でいいって言ってたのに……?)
結婚を承諾したものの、好きでもない男性に抱かれる覚悟はまだできていない。
思わずベッドの上で後退りしそうになる愛梨に、理人が苦い顔をする。
「そうじゃない。以前も言ったが、愛梨の意思を無視してなにかするつもりはない」
椅子から立ち上がった彼は「でも」と続けると、ベッドに座る愛梨の隣に腰を下ろした。その反動で、小さく身体が揺れる。



