自宅から持ってきた図鑑を理人と見たり、ハンバーグ以外に朝陽でも作れそうな料理を調べたりと、随分はしゃいでいる。
いつもは二十時半には寝室に行くよう促しているが、すでに二十一時を回っている。楽しそうな朝陽をもう少し遊ばせてあげたい気持ちもあるけれど、幼い頃の睡眠は大切だし、なによりずっと相手をさせている理人にも申し訳ない。
「朝陽、そろそろ寝よう」
「えー。もうちょっと、ダメ?」
「ダーメ。明日、起きられなくなっちゃうでしょ」
「はぁい」
朝陽は少し拗ねた口調で返事をすると、図鑑を閉じてリュックの中に片付ける。
「じゃあ、理人さんにおやすみってしようか」
愛梨の部屋のベッドはセミダブルのため、朝陽とふたりで眠るのに問題はない。このタイミングで愛梨も自室に下がろうと思い、立ち上がる。
すると、朝陽は不思議そうに首をかしげた。



