脅迫婚?!~悪い噂の絶えない社長が、実は誠実で一途だったなんて信じられません!~


お揃いのエプロンでキッチンに立ち、みんなで料理をする。それは想像以上に楽しくて、朝陽だけでなく愛梨も自然と笑顔が零れる。

「わぁ、粘土よりもぐちゃってしてるし冷たい」
「おいしくするために、しっかり粘り気がでるまで捏ねるよ」

朝陽が四苦八苦しながら形成したハンバーグを焼いている間に、理人は手早く卵とツナとブロッコリーのサラダや味噌汁を作り、それらを愛梨と朝陽でテーブルに運んだ。

「さぁ、食べようか」
「いただきます!」

いつもなら真っ先に食べ始める朝陽が、じっとこちらを見つめている。愛梨は彼の視線の意図を理解し、ハンバーグに箸を入れた。

「ん! すっごくおいしい!」
「本当? おいしい?」
「朝陽すごい! お料理上手だね! 静江さんのハンバーグと同じくらいおいしいよ!」

朝陽は「やったぁ、僕にも作れた!」と嬉しそうにガッツポーズをすると、自分も早速食べ始める。

料理をさせてもらったのが余程嬉しかったのか食事中は終始ご機嫌で、それは食後に理人とお風呂に入ったあとも続いていた。