「あまりに焦ってるから、可愛くて」
「……理人さんって、そんなに笑う人でしたっけ」
「自分でも驚いてるよ。こんなふうに笑ったのは久しぶりだ。楽しくて、時間が過ぎるのが早く感じる」
それについては愛梨も同意見だったため、彼も同じように感じてくれていたのは少し嬉しい。
怒った顔をし続けるのが難しくなり、口元がもごもごする。
「さて。夕食前に実家に行こうと思うのなら、せいぜい一、二時間だな。どこか見たい店はあるか?」
「えっと、もう一度子供用品のフロアに行ってもいいですか? クリスマスが近いので、朝陽へのプレゼントを買いたくて」
「もちろん」
再びエスカレーターで六階に上がり、玩具売場へと向かった。
「ある程度、候補は決めてあるんです。朝陽は知識欲がすごいので、図鑑とか実験キットをあげるとすごく喜んでくれるんですよ」
「あぁ、なんとなくわかるな。まだ数えるほどしか話したことないけど、朝陽くんほどしっかりしている六歳児は珍しいんじゃないか」
「そうなんです! 朝陽は可愛いししっかりしてるし賢いし世界一可愛いんです!」
「可愛いって二回言ったな。朝陽くんの話になると圧が強い。愛梨が相当なブラコンだってことは理解した」



