ENFJホストは、30歳INFJフリーターの初恋でした。




病院を出る。



外は。



いつの間にか朝になっていた。



数時間前まで。



店はあれほど賑やかだった。



シャンパンが開いて。



笑い声が響いて。



誰もが楽しそうにしていた。



それなのに。



今は。



3人とも一言も喋らない。



「……代表」



湊が口を開く。



「ん?」


「今日は、もう休んでください」


「……分かってる」



けれど。



蓮の足取りは重かった。



頭の中に。



何度も。



あの瞬間が蘇る。



銃声。



由夏が自分の前へ飛び込んできた瞬間。



倒れた身体。



赤く染まった服。



そして。



__自分より先に、俺を逃がそうとした。



「……なんで」



蓮が呟く。



「なんで、あいつ……」



愛莉が隣で俯く。



「由夏ちゃんやからちゃう?」


「……」


「たぶん」



愛莉の声は震えていた。



「自分のことより、いつも人のこと考えるから」



蓮は何も言えなかった。