どれくらい時間が経ったのか。
分からない。
愛莉はずっと俯いていた。
湊は何度も時計を見る。
蓮は。
一言も喋らなかった。
やがて。
長い時間の後。
手術室の扉が開いた。
3人が一斉に顔を上げる。
医師が出てきた。
「手術は終わりました」
「……!」
愛莉が息を呑む。
「銃弾は摘出し、出血していた箇所も処置しています」
「由夏は……」
蓮が尋ねる。
「現在は集中治療室で管理します」
「助かったんですか」
医師は慎重に言葉を続けた。
「手術自体は終わりました。ただ、まだ予断を許さない状態です」
「……」
「術後の状態を見ながら、集中治療を続けます」
蓮は深く頭を下げた。
「……ありがとうございます」
医師が去っていく。
3人は。
ようやく少しだけ息を吐いた。
°⭐︎′**⭐︎・°*⭐︎
その後。
医療スタッフから説明を受けた結果。
短時間であれば、代表者1名のみ面会できることになった。
「代表」
愛莉が蓮を見る。
「行ってきて」
「……ええんか」
「うん」
湊も頷いた。
「俺らはここで待ってます」
蓮は2人を見た。
そして。
小さく頷いた。
「……分かった」
