ENFJホストは、30歳INFJフリーターの初恋でした。






処置室の扉が開いた。



医師が出てくる。



「ご関係者の方は?」



3人が立ち上がる。



「はい」


「ご家族への連絡はどうしましょうか?」



その言葉に。



蓮は一瞬だけ黙った。



「……東京にいるとは思いますが」


「連絡先はお分かりになりますか?」


「……すみません。俺は知りません」



愛莉と湊も黙っていた。



2人も。



由夏の家族について、詳しいことは知らない。



ただ。



由夏が家族の話をほとんどしないことだけは知っていた。



「大阪に、ご親族の方はいらっしゃいますか?」


「……それも分かりません」



蓮が答える。



医師は頷いた。



「分かりました。こちらでも確認してみます」


「お願いします」



蓮は深く頭を下げた。



そして。



「……俺ら、ここにいます」



その言葉に。



愛莉と湊も頷いた。



医師は3人を見た。



「現在、緊急手術が必要な状態です」


「……」


「出血が多く、銃弾による損傷も確認されています」



蓮の喉が動く。



「助かりますか」



医師は一瞬だけ言葉を選んだ。



「現時点では、何とも申し上げられません」


「……」


「手術を行います。かなり厳しい状態です」


愛莉が唇を震わせる。



「先生……」


「できる限りの処置をします」



それだけ言って。



医師は再び処置室へ戻っていった。