加納欄の空白シリーズ35シーズン4

「真中さん、昨夜はずっとお一人だったんですか?」

高遠先輩が尋ねた。

「はい。誰とも会っていません」

「午後七時半以降、外出もしていない?」

「……していません」

大山先輩は手帳の写真を裏返した。

「分かりました。今日はここまでにしましょう」

「私、疑われているんでしょうか……」

「お話を確認させてもらっている段階です」

真中さんは深く頭を下げ、部屋を出ていった。

「先輩、どう思います?」

あたしは閉まった扉を見つめた。

「恋人だったことは認めた。だが、殺人は別問題だ」

大山先輩が腕を組んだ。

「仁、例の防犯カメラをもう一度確認しよう」

「ああ。真中の帰宅経路も調べる必要があるな」

「じゃあ、あたしも行きます!」

勢いよく立ち上がった、そのときだった。

高遠先輩の携帯電話が鳴った。

「……何? 女の姿が、もう一台にも映ってた?」