「さあな。手帳か何かじゃねぇのか?」
大山先輩は、腕を組んだまま答えた。
「手帳? あっ! あの『空き』ですかぁ?」
「まだ分からねぇよ。決めつけるな」
そのとき、会議室の扉がノックされた。
「失礼します」
小野寺さんに続いて、一人の女性が入ってきた。
「真中久子です。お話があると伺いましたが」
落ち着いた声の、四十歳前後の女性だった。
大山先輩が立ち上がり、警察手帳を見せる。
あたしも立ち上がり、警察手帳を見せて。
「お名前、あきこさんていうんですか?」
と聞いた。
一瞬訳がわかんなかったようだけど、直ぐに理解してくれたみたいで。
「あ、漢字ですか?よく初めての方には、ひさこと間違えられます。でもそれから会話が広がっていったりもしますけど」
と言った。
久子が、あきこか………。
「宮原俊介さんについて、お聞きしたいことがあります」
大山先輩が、仕切り直した。
「……宮原さんのことですか」
真中さんは一瞬だけ視線を落とした。
「先週、宮原さんと言い争いをされたそうですね?」
高遠先輩が静かに切り出した。
「ああ……あれは、仕事上のことです」
「どんな内容だったんですか?」
あたしが尋ねると、真中さんは唇を結んだ。
「……もう済んだことですから」
その返事に、大山先輩の眉がわずかに動いた。
大山先輩は、腕を組んだまま答えた。
「手帳? あっ! あの『空き』ですかぁ?」
「まだ分からねぇよ。決めつけるな」
そのとき、会議室の扉がノックされた。
「失礼します」
小野寺さんに続いて、一人の女性が入ってきた。
「真中久子です。お話があると伺いましたが」
落ち着いた声の、四十歳前後の女性だった。
大山先輩が立ち上がり、警察手帳を見せる。
あたしも立ち上がり、警察手帳を見せて。
「お名前、あきこさんていうんですか?」
と聞いた。
一瞬訳がわかんなかったようだけど、直ぐに理解してくれたみたいで。
「あ、漢字ですか?よく初めての方には、ひさこと間違えられます。でもそれから会話が広がっていったりもしますけど」
と言った。
久子が、あきこか………。
「宮原俊介さんについて、お聞きしたいことがあります」
大山先輩が、仕切り直した。
「……宮原さんのことですか」
真中さんは一瞬だけ視線を落とした。
「先週、宮原さんと言い争いをされたそうですね?」
高遠先輩が静かに切り出した。
「ああ……あれは、仕事上のことです」
「どんな内容だったんですか?」
あたしが尋ねると、真中さんは唇を結んだ。
「……もう済んだことですから」
その返事に、大山先輩の眉がわずかに動いた。



