あの桜の木の下でもう一度、出逢いたい

『はじめまして。本当に誰か読んでくれるのかな?
私も今、ひとりでお昼ごはんを食べています。友達をつくるのって、すごく難しいね』

たった3行だけの、ちいさな返事。

書き終えると、なんだか少しだけ恥ずかしくなって、大急ぎでノートを元あった木の根元に戻した。

石をそっと上に乗せて、誰にも見られないように隠す。

「よし……」

予鈴のチャイムが学校中に響き渡る。

私は空になったパンの袋を手に取り、走って教室へと戻った。

どうせ、返事なんて来っこない。

そう思いながらも、私の胸はほんの少しだけ、いつもより温かかった。