最期まで笑って。

「でさ!それで本当に笑っちゃって〜!」

「なんだか、映らしいね。」

映と友達になってから、何日か経った。
今では毎日話したりするほどの仲。
ずっと孤独だった私とずっと一緒にいてくれる。
楽しいをくれる。そんな大切な存在。

「は〜。やっぱり笑香と話すのは楽しい!なんでも話聞いてくれるし!いつもありがとっ!」

「私も、映と話すの楽しい。」

映がいる毎日は孤独だったあの頃とは違って、輝いている。楽しくて、お互いのことを打ち明けられて。
…だからこそ、私も私のことを話さないといけないよね。

「映。」

「何?」

「あ、のさ…。もし私の寿命があと1ヶ月って言ったら、どうする?」

「え…。」

すると映は、手をあごに当てて考え始めた。
そしてしばらくし、口を開いた。

「その日まで、一緒にいるよ。笑香が私の大切な存在ってことに変わりはないから。」

「…そっか。」

映の答えは、そんな映らしい答え。
やっぱり、映は綺麗な心をもってる。
そんな映が、私にはとても輝いて見えた。

「じゃあさ…私からも、言っていい?」

「へ…?」

「もし私の寿命があと1週間って言ったら、どうする?」

映から告げられたのは、そんな言葉。考えたくないけれど、嫌な予感が頭をよぎる。

「や、ヤダな〜。映ったら、冗談言わないでよ〜。」

「冗談じゃないって言ったら?」

そう言う映の表情は、いつもと違って真剣なように見えた。そんなの…。

「嫌、に決まってるじゃん…。」

「そっか。なんか、ごめんね。」

「う、ん…。」

本当、なの…?

「は、映ってさ、なんで入院したの?」

ずっと聞いてみたかった。映が病院に来た理由を。

「…虚血性心疾患。」

「え…。」

映が入院したきっかけは、…私とまったく一緒だった。虚血性心疾患は、私がかかっている病気。
死んでもおかしくない病気。
と、いうことは…。

「映の余命は、本当に、1週間、なの…?」

「…それは、今は言えないかな。」

ゴクリと息を飲む。嘘、だ…。
映は、私にとっての太陽みたいな存在なのに…。
信じたくない。でも、信じないといけない気がした。

そしてお互い何も話さないまま、いつも通りの夜がきた。