急いで高校の方へ走りながら時計を確認する。
午前中は仕事があり、最初の試合からは見れないかもと伝えていた、けれど…
太一くんがバレーしているところをもう一度見たいと思っていた。
今日はどうやら仲の良い4校が練習試合のために集まっているらしく、たくさん試合をするらしい。
昨日の川辺でスパイクを打っていた太一くんを思い出して、胸が高鳴っていた。
…ど、どうしよう
高校へ到着するも、体育館が何個かあって、どこに行けばいいのか分からず立ち止まる。
人に聞くのが早い、よね…?
でも、話しかけていいのかな
他の部活の生徒と思われる人が、何人か近くを歩いているが、話しかける勇気も出ずに頭が混乱していく。
詳しい場所、聞いておけば良かった…!
そう頭を片手で押さえると、
「あれ?君、昨日の?」
「あ!本当だ!瀬戸と池沢が言ってた子だよ…!」
…!
知ってる名前…!
背の高い2人の男の子に話しかけられて、肩をびくりと揺らしてしまったが、2人の名前が出てきて、少し心が軽くなる。
よく見れば、2人のTシャツにはバレー部の文字が。
『こ、こんにちは…あの、バレー部の体育館の場所を、教えて、いただきたいのですが…』
桜田「ははっ、こんにちは。こっちだよ」
白井「か、可愛い…!名前、何て言うの!?」
そう背の高いニコニコの男の子に覗き込まれて、目を見開いてしまう。
わっ、近い…!
『た、高槻、環奈です。太一くんに、誘われて…』

