俺様で冷徹なハイスペック医師は ツンデレで不器用で激甘な素顔を隠せない

「……せん……せ……私……このまま……死ぬの」

​葵は処置を待つ僅かな静寂の中、胸の痛みに耐えかねて、弱音をこぼしてしまった。 

​ここ数か月、何度も繰り返される夜間の発作。

その度に削られていく体力と命の実感。

22歳という若さで、死の恐怖と向き合い続ける孤独に、葵の心は限界を迎えつつあった。

​律は葵の言葉を聞くと、微かに不快そうに眉根を寄せた。

​「くだらない質問をするな」

​「え……」

​「お前が死ぬかどうかを決めるのは、病気でもお前自身でもない。この俺だ」

​律は葵のベッドサイドに片手をつき、覗き込むようにして距離を詰めた。

逃げ場を失った葵の視界は、律の整った顔立ちと、冷やかな眼光で遮られる。 

​「俺が主治医である限り、お前に死ぬ許可など出さない。俺の許可なく勝手に絶望するな」

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