「なんでしたっけ?」

「キミの話。なんで、普通に女性と付き合わないの?」

「また、心理分析ですか?」

箸を止め、嫌そうな顔をされてしまった。

でも、端整な顔立ちだとそんな表情でも様になる。

「ううん、今日は私が分析するんじゃなくて、キミ自身が自分でどう思ってるのかなって、世間話」

タカ君は表情を緩めると、また食事を再開しながら言った。

「別に。ただ、面倒なだけですよ」

「面倒って、何が?」