時刻は午前一時を回っていた。
モニターの青白い光だけが、薄暗い部屋を照らしていた。
高瀬蒼介は(たかせそうすけ)は机に肘をつき、キーボードを叩く。画面に表示されたVPNを経由し、東雲(しののめ)総合医療センターの院内ネットワークへ接続する。
数秒後、ログイン画面が現れた。IDとパスワードを慣れた手つきで入力する。IDの本来の持ち主は真壁隆志(まかべたかし)──死亡した薬剤部主任。アカウント情報を送ってきたのは、匿名の協力者だった。
『既に亡くなっている職員のアカウントです』
『たぶんまだ生きています。使うなら今のうちです』
匿名の協力者の書き添えたメッセージに、高瀬は笑ったものだった。生きています、という言い方が面白かったからだ。アカウントを人間のように扱う。病院勤務歴の長い人間なのだろうと思った。
罠かも知れないと疑ったが、アカウントは問題なく使えた。一度目のアクセスでは薬剤管理を、二度目は電子カルテを閲覧した。そして今夜が三度目だった。何の問題もなく認証が通る。高瀬は思わず口角を上げた。
「相変わらずガバガバだな、東雲さん」
病院の職員データベースが開く。
勤務職員が患者情報や勤務表を閲覧するためのシステムだ。
高瀬は缶コーヒーを開けながら検索画面を開いた。
今回調べる相手は、もう決まっている。
神倉月(かぐらつき)──動画に映像を無断で使用した、あの看護師だ。
初めて会ったあの日から、高瀬は彼女に違和感を抱いていた。病院前でのやり取り。電話。そして、あの怒り方。彼女は何かがおかしい。直感がそう告げた。人の死を侮辱された看護師。それだけなら理解できる。しかし神倉月は違った。あの時の目。怒り。嫌悪。あれは正義感だけではない。もっと別の、何かを隠している人間の反応だった。
「だから煽ったんだよ」
高瀬は一人笑う。病院前で隠し撮りした映像を、無断で動画に使った。肖像権? 知るか。目的はただ一つ、神倉月を怒らせること。追い詰められると、人は必ずボロを出す。怒って動けば、何かを見せる。高瀬はそういう人間を何人も見てきた。彼にとって煽り芸とは、お宝を掘り当てるためのスコップだった。
高瀬はまず、緩和ケア病棟の過去一年分の勤務表を開いた。さらに患者死亡記録を並べ、日付を合わせながら、勤務していた看護師に印を付けていく。一人目。二人目。三人目。勤務メンバーは毎回違う。ベテランも新人も入り混じっている。それでも高瀬は作業を続けた。すると、ある名前だけが何度も目に入ることに気付いた。
──神倉月。
最初は自分が彼女のことを気にしているからだろうと思った。しかし気のせいではない。別の日も、さらに別の日も、彼女の名前が現れる。他の看護師はばらけている。 一致するのは彼女だけだ。患者の死亡があった夜、そのほとんどに彼女の名前が残っている。患者の死亡時刻は深夜。深夜勤の時間帯だ。この病院の看護師の深夜勤は四人から五人程度。つまり、人目につかない時間帯に、神倉月が勤務していると、患者の死亡率が上がる。
高瀬は画面をスクロールする手を止めた。
「……おいおい。いや、待て待て」
高瀬は首を振った。それだけで決めつけるのは早い。
神倉月の勤務先は、終末期病棟だ。高齢者、癌、心不全──いつ亡くなっても不自然ではない患者ばかりが集まる場所。死亡者が出ること自体は珍しくない。ベテラン看護師なら深夜勤の回数も多いだろう。
それでも、高瀬は思わずにはいられない。
「偏りすぎじゃね?」
高瀬はさらに二年前まで検索範囲を広げる。
それでも傾向は変わらない。神倉月が深夜勤に入る日は、死亡患者数が微妙に多い。劇的な差ではない。統計学者なら偶然と言うかも知れないし、裁判では証拠にならないだろう。動画内で断定すれば、名誉毀損は免れない。だが、高瀬は数字そのものよりも、その「歪み」を嗅ぎ分ける勘でここまでのし上がってきた。彼は『偶然』という言葉が嫌いだった。
「……面白い」
口元が吊り上がる。
脳裏に、病院前での神倉月が浮かぶ。
『人が死ぬのは、当たり前ではありません』
あの言葉は正論だった。だからこそ違和感があった。
怒りの質が、他の看護師とはまったく違った。
他の看護師の怒りはもっと距離感のあるものだった。
しかし彼女は違う。まるで自分自身の在り方を否定されたかのような怒りだった。
「お前……、何を隠してる?」
高瀬はノートを開き、ペンを走らせる。
『神倉月』『深夜勤』『死亡患者が集中』『偶然?』
そこで手が止まる。
嫌いな言葉に線を引き、新しく書き直す。
『偶然ではない可能性』
さらに、その下に書き添える。
『病院にシリアルキラーがいるなら?』
高瀬は自分の書いた文字を見つめ、笑った。
「まさか。アレはただの煽りネタだぞ?」
口ではそう言ったものの、胸の奥では興奮が静かに膨らんでいく。
八年前の医療事故。隠蔽疑惑。真壁隆志の不可解な死。九条零の意味深な言動。そして、神倉月。今までバラバラだった線が、少しずつ繋がり始めていた。
もちろん、これだけでは動画にはできない。
証拠が弱い。もう一押し。決定的な何かが欲しい。
高瀬は再びキーボードに手を伸ばす。
再生数よりも面白いものを見つけたのは、久しぶりのことだった。
◇
その日の朝も、東雲総合医療センターは慌ただしかった。出勤してくる職員。外来患者。送迎車。救急搬入口へ向かう救急車。正面玄関付近は朝から人の流れが絶えない。月は職員用駐車場に車を停めた。
空は薄曇りだった。空気は張りつめたように冷たく、吐く息は白くなる。クリスマスまであと一週間。病院のロビーにも小さなツリーが立っている。駐車場から職員用通用口に向かおうとした月の近くで、聞き覚えのある声がした。
「神倉さん、おはよう」
嫌な予感しかしなかったが、月は足を止め、振り返る。
案の定、そこには高瀬が立っていた。黒いダウンジャケットに身を包み、片手にスマートフォンを持っている。無精髭の生えた顔には、いつものように人を不快にさせるような軽薄な笑みが浮かんでいた。
「……何の用ですか」
「相変わらず冷たいなあ。病院に来ただけだよ」
「患者ですか?」
「まさか」
月はため息を飲み込んだ。
「動画の取材ですか」
「そんなところだね。今日はゆっくりと話を聞かせてくださいよ」
「お断りします。これから仕事ですので」
月は歩き出そうとした。
しかし高瀬は横から回り込み、月の進路を塞ぐ。
月は高瀬に抗議した。
「通してください」
「そんなこと言わずに協力してよ。神倉さんってさ、子供の頃にフィギュアスケートをやってたんでしょ? 俺、フィギュア関連の動画を作ったこともあるんだよ」
月の表情が固まる。高瀬の態度はいつになく馴れ馴れしい。
「墨図義己(すみずよしき)ってコーチ、覚えてる?」
「知りません」
「ロリペド性犯罪者だよ。コーチの立場を利用して子供に性的虐待を繰り返してた。俺、あいつを告発する動画を作ったんだよ。子供に危害を加えるような奴が、わずか数年で刑務所から出てくるなんておかしいだろ?」
言いながら、高瀬は笑った。下品で陰湿な笑い方だった。
不意に、高瀬のアンチの西村の顔が月の脳裏に甦る。怯えたように見開かれた両目に、無理矢理笑おうとしている口。まるで彼の傷と破綻が滲(にじ)み出したかのような表情。彼は高瀬に人生をめちゃくちゃにされたと言っていた。その時は、大げさに言っているだけのだろうと思った。動画で晒されて疲れているのだろう、と。しかしそのような認識は誤りだったようだ。
高瀬はにたりと笑いながら、月の全身を眺め回す。
「君も被害者だったのかな。それとも関係者?」
「失礼ですね」
「あー、誤解されちゃったかぁ。俺は神倉さんの味方なのになぁ」
高瀬は全く悪びれない。むしろこの状況を楽しんでいた。人の嫌がる場所を正確に突いてくる。それが高瀬という男だった。
月は病院へ向かおうとする。しかし高瀬が行く手を塞ぐ。
「通してください」
「神倉さん。もう一つだけ、聞きたいことがあるんだよ」
高瀬の目が細くなる。
「神倉さんは、深夜勤、好き?」
月は高瀬の問いかけの意味が分からなかった。
だが、続く言葉で理解する。
「君が深夜勤の日ってさ、患者がよく死ぬよね」
月の背筋を冷たいものが走った。
高瀬は手にしたスマートフォンの画面をこちらに向ける。
そこにはSNSの画面が映っていた。
『父はあと一か月くらいは持つと聞いていたのに、急変して亡くなりました。先生の説明と違いました。何が起きたのか分かりません』
それはこの病院で亡くなった患者の娘による投稿だった。
投稿には、生前の父の写真が添えられている。月はその患者を知っていた。その患者の最期が記憶に焼き付いていた。心臓の鼓動が早くなる。
高瀬はわざとらしく首を傾げ、月の顔を覗き込む。
「これって医療ミスじゃないんですかねぇ?」
月は何も言わなかった。いや、言えなかった。
胸の奥が重くなる。彼の死は医療ミスではない。だが、自然死でもなかった。その患者は月が殺した。投与してはならない量の薬品を投与して、故意に殺した相手だった。
モニターの青白い光だけが、薄暗い部屋を照らしていた。
高瀬蒼介は(たかせそうすけ)は机に肘をつき、キーボードを叩く。画面に表示されたVPNを経由し、東雲(しののめ)総合医療センターの院内ネットワークへ接続する。
数秒後、ログイン画面が現れた。IDとパスワードを慣れた手つきで入力する。IDの本来の持ち主は真壁隆志(まかべたかし)──死亡した薬剤部主任。アカウント情報を送ってきたのは、匿名の協力者だった。
『既に亡くなっている職員のアカウントです』
『たぶんまだ生きています。使うなら今のうちです』
匿名の協力者の書き添えたメッセージに、高瀬は笑ったものだった。生きています、という言い方が面白かったからだ。アカウントを人間のように扱う。病院勤務歴の長い人間なのだろうと思った。
罠かも知れないと疑ったが、アカウントは問題なく使えた。一度目のアクセスでは薬剤管理を、二度目は電子カルテを閲覧した。そして今夜が三度目だった。何の問題もなく認証が通る。高瀬は思わず口角を上げた。
「相変わらずガバガバだな、東雲さん」
病院の職員データベースが開く。
勤務職員が患者情報や勤務表を閲覧するためのシステムだ。
高瀬は缶コーヒーを開けながら検索画面を開いた。
今回調べる相手は、もう決まっている。
神倉月(かぐらつき)──動画に映像を無断で使用した、あの看護師だ。
初めて会ったあの日から、高瀬は彼女に違和感を抱いていた。病院前でのやり取り。電話。そして、あの怒り方。彼女は何かがおかしい。直感がそう告げた。人の死を侮辱された看護師。それだけなら理解できる。しかし神倉月は違った。あの時の目。怒り。嫌悪。あれは正義感だけではない。もっと別の、何かを隠している人間の反応だった。
「だから煽ったんだよ」
高瀬は一人笑う。病院前で隠し撮りした映像を、無断で動画に使った。肖像権? 知るか。目的はただ一つ、神倉月を怒らせること。追い詰められると、人は必ずボロを出す。怒って動けば、何かを見せる。高瀬はそういう人間を何人も見てきた。彼にとって煽り芸とは、お宝を掘り当てるためのスコップだった。
高瀬はまず、緩和ケア病棟の過去一年分の勤務表を開いた。さらに患者死亡記録を並べ、日付を合わせながら、勤務していた看護師に印を付けていく。一人目。二人目。三人目。勤務メンバーは毎回違う。ベテランも新人も入り混じっている。それでも高瀬は作業を続けた。すると、ある名前だけが何度も目に入ることに気付いた。
──神倉月。
最初は自分が彼女のことを気にしているからだろうと思った。しかし気のせいではない。別の日も、さらに別の日も、彼女の名前が現れる。他の看護師はばらけている。 一致するのは彼女だけだ。患者の死亡があった夜、そのほとんどに彼女の名前が残っている。患者の死亡時刻は深夜。深夜勤の時間帯だ。この病院の看護師の深夜勤は四人から五人程度。つまり、人目につかない時間帯に、神倉月が勤務していると、患者の死亡率が上がる。
高瀬は画面をスクロールする手を止めた。
「……おいおい。いや、待て待て」
高瀬は首を振った。それだけで決めつけるのは早い。
神倉月の勤務先は、終末期病棟だ。高齢者、癌、心不全──いつ亡くなっても不自然ではない患者ばかりが集まる場所。死亡者が出ること自体は珍しくない。ベテラン看護師なら深夜勤の回数も多いだろう。
それでも、高瀬は思わずにはいられない。
「偏りすぎじゃね?」
高瀬はさらに二年前まで検索範囲を広げる。
それでも傾向は変わらない。神倉月が深夜勤に入る日は、死亡患者数が微妙に多い。劇的な差ではない。統計学者なら偶然と言うかも知れないし、裁判では証拠にならないだろう。動画内で断定すれば、名誉毀損は免れない。だが、高瀬は数字そのものよりも、その「歪み」を嗅ぎ分ける勘でここまでのし上がってきた。彼は『偶然』という言葉が嫌いだった。
「……面白い」
口元が吊り上がる。
脳裏に、病院前での神倉月が浮かぶ。
『人が死ぬのは、当たり前ではありません』
あの言葉は正論だった。だからこそ違和感があった。
怒りの質が、他の看護師とはまったく違った。
他の看護師の怒りはもっと距離感のあるものだった。
しかし彼女は違う。まるで自分自身の在り方を否定されたかのような怒りだった。
「お前……、何を隠してる?」
高瀬はノートを開き、ペンを走らせる。
『神倉月』『深夜勤』『死亡患者が集中』『偶然?』
そこで手が止まる。
嫌いな言葉に線を引き、新しく書き直す。
『偶然ではない可能性』
さらに、その下に書き添える。
『病院にシリアルキラーがいるなら?』
高瀬は自分の書いた文字を見つめ、笑った。
「まさか。アレはただの煽りネタだぞ?」
口ではそう言ったものの、胸の奥では興奮が静かに膨らんでいく。
八年前の医療事故。隠蔽疑惑。真壁隆志の不可解な死。九条零の意味深な言動。そして、神倉月。今までバラバラだった線が、少しずつ繋がり始めていた。
もちろん、これだけでは動画にはできない。
証拠が弱い。もう一押し。決定的な何かが欲しい。
高瀬は再びキーボードに手を伸ばす。
再生数よりも面白いものを見つけたのは、久しぶりのことだった。
◇
その日の朝も、東雲総合医療センターは慌ただしかった。出勤してくる職員。外来患者。送迎車。救急搬入口へ向かう救急車。正面玄関付近は朝から人の流れが絶えない。月は職員用駐車場に車を停めた。
空は薄曇りだった。空気は張りつめたように冷たく、吐く息は白くなる。クリスマスまであと一週間。病院のロビーにも小さなツリーが立っている。駐車場から職員用通用口に向かおうとした月の近くで、聞き覚えのある声がした。
「神倉さん、おはよう」
嫌な予感しかしなかったが、月は足を止め、振り返る。
案の定、そこには高瀬が立っていた。黒いダウンジャケットに身を包み、片手にスマートフォンを持っている。無精髭の生えた顔には、いつものように人を不快にさせるような軽薄な笑みが浮かんでいた。
「……何の用ですか」
「相変わらず冷たいなあ。病院に来ただけだよ」
「患者ですか?」
「まさか」
月はため息を飲み込んだ。
「動画の取材ですか」
「そんなところだね。今日はゆっくりと話を聞かせてくださいよ」
「お断りします。これから仕事ですので」
月は歩き出そうとした。
しかし高瀬は横から回り込み、月の進路を塞ぐ。
月は高瀬に抗議した。
「通してください」
「そんなこと言わずに協力してよ。神倉さんってさ、子供の頃にフィギュアスケートをやってたんでしょ? 俺、フィギュア関連の動画を作ったこともあるんだよ」
月の表情が固まる。高瀬の態度はいつになく馴れ馴れしい。
「墨図義己(すみずよしき)ってコーチ、覚えてる?」
「知りません」
「ロリペド性犯罪者だよ。コーチの立場を利用して子供に性的虐待を繰り返してた。俺、あいつを告発する動画を作ったんだよ。子供に危害を加えるような奴が、わずか数年で刑務所から出てくるなんておかしいだろ?」
言いながら、高瀬は笑った。下品で陰湿な笑い方だった。
不意に、高瀬のアンチの西村の顔が月の脳裏に甦る。怯えたように見開かれた両目に、無理矢理笑おうとしている口。まるで彼の傷と破綻が滲(にじ)み出したかのような表情。彼は高瀬に人生をめちゃくちゃにされたと言っていた。その時は、大げさに言っているだけのだろうと思った。動画で晒されて疲れているのだろう、と。しかしそのような認識は誤りだったようだ。
高瀬はにたりと笑いながら、月の全身を眺め回す。
「君も被害者だったのかな。それとも関係者?」
「失礼ですね」
「あー、誤解されちゃったかぁ。俺は神倉さんの味方なのになぁ」
高瀬は全く悪びれない。むしろこの状況を楽しんでいた。人の嫌がる場所を正確に突いてくる。それが高瀬という男だった。
月は病院へ向かおうとする。しかし高瀬が行く手を塞ぐ。
「通してください」
「神倉さん。もう一つだけ、聞きたいことがあるんだよ」
高瀬の目が細くなる。
「神倉さんは、深夜勤、好き?」
月は高瀬の問いかけの意味が分からなかった。
だが、続く言葉で理解する。
「君が深夜勤の日ってさ、患者がよく死ぬよね」
月の背筋を冷たいものが走った。
高瀬は手にしたスマートフォンの画面をこちらに向ける。
そこにはSNSの画面が映っていた。
『父はあと一か月くらいは持つと聞いていたのに、急変して亡くなりました。先生の説明と違いました。何が起きたのか分かりません』
それはこの病院で亡くなった患者の娘による投稿だった。
投稿には、生前の父の写真が添えられている。月はその患者を知っていた。その患者の最期が記憶に焼き付いていた。心臓の鼓動が早くなる。
高瀬はわざとらしく首を傾げ、月の顔を覗き込む。
「これって医療ミスじゃないんですかねぇ?」
月は何も言わなかった。いや、言えなかった。
胸の奥が重くなる。彼の死は医療ミスではない。だが、自然死でもなかった。その患者は月が殺した。投与してはならない量の薬品を投与して、故意に殺した相手だった。
