心電図のような恋だった。

20分弱の僅かな時間にどれだけ理解されたのか

理解したふりをされただけなのか

「次回は2週間後に来てくださいね」

優しく笑いかけるおじぃちゃん先生に

軽く会釈をして診察室をあとにした。


やっと出てきた…とでも言わんばかり

眉をひそめた母親と目が合った。

「で?なんて言われたの。」

「……うつ病って」

「あっそ。」

病名が付けられても

専門家にみてもらっても

今までと変わらない扱いと態度に

この人に期待するだけ無駄なんだと誓った。


薬を受け取って

軽自動車の助手席に乗り込んだ。

沈黙続きのままエンジン音とエアコンの風音が

耳を突つく。 この沈黙さえも今はこわい。


「……ごめんなさい」

「なにが」

「……うつ病…って…」

「謝られても何も変わらないでしょ」

そうなんだけど、、

謝らないとって、、

でもほんとは、この前の喧嘩した日の

捨てセリフを謝りたかった。


でも、そこまでは謝れなかった。