待ち合わせ場所に着くと、湊はすでに来ていた。 「お待たせ!」 「全然。俺も今来たところ」 「本当?」 「……うそ。二十分前」 「早すぎ!」 湊は笑った。 「なんか、楽しみだったから」 その一言で、今日一日分の幸せをもらった気がした。 「今日はどこに行くの?」 「美月の行きたいところ」 「え?」 「美月の好きなもの、もっと知りたいから」 私は少し考えてから答えた。 「じゃあ、水族館!」 「水族館?」 「うん。好きなんだ」 「よし、行こう」