教室の後ろの扉から入り、窓際の後ろから二番目の席に座る。その後ろは、英くんの席。
後ろでガタンッ、と荒々しく椅子が引かれ、その後すぐにふわふわの金髪が机に突っ伏す。
早くもお昼寝の体勢に入ったらしい。
私はため息をつき、机の中から日本史の教科書を出す。
すると、遠くでクラスメイトと話していた親友の陽奈(ヒナ)が近づいてきて、私の隣に座った。
「心、おつー」
「他人事だと思って……」
「他人事だし。で、今日はどんな理由?」
「私の悪口言ってたから?とかで……」
「へぇ……ご主人様には忠実だねー」
そのわりに、言うことをあまり聞いてくれないのはどういう了見だろうか。
「だからって喧嘩しなくていいのに……」
「『魔王』喧嘩大好きだからしょーがないね」
今はスヤスヤとこどものように眠っている英くん。
喧嘩が大好きな暴れん坊。
通称『魔王』。
今日は無表情だったけれど、テンションが上がれば笑いながら人を殴る。
それはもう、声高らかに笑って……。
その姿が『魔王』のようだから、いつの間にかそう呼ばれるようになったらしい。
「はぁ……喧嘩するたびに呼ばれる私の身にもなってほしいよ……」
昼休み終了のチャイムが鳴り、陽奈が自分の席に戻る。
クラスメイトも自分たちの席に戻り、日本史の先生が前の扉から入ってきた。
教科書を開き、ふと考える。
そういえば、いつからこの日常が当たり前になったんだっけ──。
後ろでガタンッ、と荒々しく椅子が引かれ、その後すぐにふわふわの金髪が机に突っ伏す。
早くもお昼寝の体勢に入ったらしい。
私はため息をつき、机の中から日本史の教科書を出す。
すると、遠くでクラスメイトと話していた親友の陽奈(ヒナ)が近づいてきて、私の隣に座った。
「心、おつー」
「他人事だと思って……」
「他人事だし。で、今日はどんな理由?」
「私の悪口言ってたから?とかで……」
「へぇ……ご主人様には忠実だねー」
そのわりに、言うことをあまり聞いてくれないのはどういう了見だろうか。
「だからって喧嘩しなくていいのに……」
「『魔王』喧嘩大好きだからしょーがないね」
今はスヤスヤとこどものように眠っている英くん。
喧嘩が大好きな暴れん坊。
通称『魔王』。
今日は無表情だったけれど、テンションが上がれば笑いながら人を殴る。
それはもう、声高らかに笑って……。
その姿が『魔王』のようだから、いつの間にかそう呼ばれるようになったらしい。
「はぁ……喧嘩するたびに呼ばれる私の身にもなってほしいよ……」
昼休み終了のチャイムが鳴り、陽奈が自分の席に戻る。
クラスメイトも自分たちの席に戻り、日本史の先生が前の扉から入ってきた。
教科書を開き、ふと考える。
そういえば、いつからこの日常が当たり前になったんだっけ──。


