「うわぁ~………!すごいっ………!」
私の名前は、神宮寺 輝奈。中学一年生になって、照梨学園に編入してきたんだ。
照梨学園は、お金持ちしか通えないマンモス校だ………!
私はお金持ちじゃないので、編入試験をした。
そしたらなんと試験合格。
だから今日から、学園生活開始ですっ!
「確かここにいるはずなんだけどな~…」
実は私、今からここの学園の学園長さんに会うのだ。
だから正門で待っている。
けど、30分経っても気配を感じない。
「あなたが神宮寺さん?」
「わっ………!」
急に名前を呼ばれたからびっくりしちゃった………!
誰だろう?と思いながら後ろを振り向くと、声が思わず出てしまいそうになるくらいの美人さんがいた。
そう………この人こそが、照梨学園の学園長さんだっ!
「は、はいっ!神宮寺 輝奈ですっ!」
「初めまして。学園長の、夢楽 美咲です。ようこそ照梨学園へ、神宮寺さん。すごく可愛い子だったから分からなかったわ」
「えっ……!ありがとうございますっ………!学園長さんも、美人さんですね」
私は、お世辞でも可愛いと言ってくれるこの人は、悪い人じゃないと一瞬にして分かった。
「まぁっ!うれしいわ。ありがとう」
ふふっ………!
本当のことを口にして、良かった~………
「さぁ………教室に案内するわ。こっちへ来てちょうだい。向かいながら学園について、教えましょう」
「はいっ!」
私と学園長さんは、校舎の中へ入っていった。
……にしても、大きな学校だな~………
「この学園は、校舎と寮の建物がつながっていないの。そこは注意してね」
「はいっ!」
「そして、クラスがSSクラス、Sクラス、Aクラス、Bクラス、Ⅽクラス、Ⅾクラス、に分かれていて、成績順になっているの。SSクラスはとても頭がいい。Ⅾクラスは頭がよくない。このようにクラスはなっているわ」
「えっ………私は………」
試験に受かったから、上のほうだと思うけど。
「もちろんっ!………SSクラスよ~!」
上のほうだとは思ってたけど、一番上だなんてっ!
今日驚くことばかりだけど、今が1番だと思う。
「神宮寺さんが頭よすぎて、先生たち困ってたわ~」
そんなに驚く結果だったかな………?
でも考えてみれば、あまり難しくなかった気がする。
まぁいっか、受かったから!
「これからも、頑張りますっ!」
「えぇ、応援しているわ」
「ありがとうございますっ!」
なんだか勇気が出てきた。
気分がいいなっ!
「香先生~」
ん?
学園長さんが、急に声を出した。
ん?
香先生って言ってたような………
あの人かな………?
「学園長お疲れ様ですっ!その子が例の編入生ですか?」
「そうよ」
わぁ~!
キレっとしていていて、女の人だけどかっこいい!
そうだっ!自己紹介しなきゃ!
「じ、神宮寺 輝奈ですっ!」
「由築野 香です。私はこの、SSクラスの担任です」
ここがSSクラス………
私が通う教室………
「よ、よろしくお願いしますっ!」
「こちらこそ」
私も香先生とお呼びさせてもらおう。。
「香先生、あとは頼みましたよ」
「はい」
何か話してる・・・?
「私は仕事に戻るわっ!じゃーね!」
「「はいっ!」」
「「お仕事頑張ってください」」
えっ………?
めっちゃ息ぴったりにしゃべってしまった。
なんかうれしい………っ……
「神宮寺さん、大変なことになりますよ」
学園長が行った後、すぐに香先生が口を開いた。
「え・・・?それはどういう………」
「あっ!なんでもないですよ。私が先に入るから、ついて来てください」
「は、はい………」
ガラガラガラ………
扉を先生が開けた。
わぁ………!
可愛い子たちばっかりだっ!
上手に生活できるかな?
「みなさんっ!この間言いましたが、編入生が来ました」
「神宮寺 輝奈です。一生懸命頑張ります。仲良くしてくれると嬉しいですっ!」
ドキドキした~……
クラスの子たちの反応は……
「めっちゃ可愛いんだけど………!」
「しかも美人だし………!」
「言えることないや~…」
「ちょっと~悲しそうに言わないでよ~」
えっとぉ~……
クラスの子たちが何かを言っているのが聞こえて、怖くなった。
「神宮寺さんは、照梨学園に来るのが今日で初めてです。優しくしてあげてください」
「「「「はいっ……!」」」」
わぁ………!
すごい!息ぴったりだ!
でも、私もこの中に入るんだよね。
少し不安の気持ちがある。
「神宮寺さんの席は、あそこです」
「はい」
先生に言われた席につくと、クラスの子たちが集まってきた。
何事~⁉
私悪いことした?
「ねぇ!どこの学校から来たの?」
「何座?何型?」
「誕生日はいつ?」
わわっ!
なんか質問してきた~……
1人1人答えていこう!
「雪之小学校から来ました。O型で、うお座です。3月2日生まれです」
たくさんの質問をいっきに答えるのって、大変。
「えっ!うちの友達、雪小にいたよ!今は、中1だよ!麦帆 夜空って知ってる?」
………知ってる。
というか、親友だったし、家も近くだった。
「知ってます!」
「ほんとっ⁉」
「本当です」
嘘はよくないから、本当のことを話した。
そんなにびっくりすることかな?
「今度会ったら言っとく~」
よかった、のかな………?
「私、O型。あなたと、一緒」
「3月2日か~1か月違いだ~」
なぜか分からないけど、うれしいっ!
でも、悲しんでるように見える………
「えっと………ごめんなさい」
なんか、私が悪い気がする………
「なんで謝るの………?」
「輝奈ちゃんは、悪くないよ~………」
「うちらこそ、ごめんね………」
………っ!
みんなが謝っちゃった………
私が悪いのに………
「大丈夫です!お互い様ですっ!」
これでもう、この話は終わりっ!
「いやぁ~………輝奈ちゃんは何も悪くないけど………」
「え?」
何か言った………?
小さくて聞き取れなかった。
「何でもないよ!それより………」
真ん中にいる女の子が、それより………と言うと、みんなで顔を合わせてうなずいた。
なんだろう?
「「「「「彼氏はいる……?」」」」」
はい?
私に彼氏がいると?
1回理解が追い付かなかったから、頭の中を整理した。
みんなは、私に、付き合っている人がいると思っているんだよね。
でも私は彼氏どころか、好きな人も、気になる人もいない。
ここは正直に答えようっ!
「いないですっ!」
本当だから、元気に答えた。
「いないの?」
「本当?」
「気になる人も?好きな人も?」
え………!えぇ~………
すごくいっぺんに聞いてきたよ。
「いないです。本当です。好きな人も、気になる人もいません」
実際そうだからそう話した。
事実を話さないほうがよかあったのか、みんながショックを受けてる。
「「「「「えぇ………!」」」」」
やっぱりみんな、悲しんでる。
「というか、こんな時にあれだけど………」
その中の1人がショックを受けながら、話し始めた。
気になるひとも、彼氏も、好きな人もいないから、減滅された………?
「敬語やめてよっ!クラスメイトなんだしさっ!」
確かに敬語だったかも?
みんながそれを願っているなら、無理してでも、敬語やめようっ!
「はいっ………じゃなくて、うん!努力するよ!」
これからがんばろっ!
「これからよろしくねっ!」
「もちろんっ!」
「よろしくっ!」
「私、も、よろ、しく」
「えっと・・・あらためて、神宮寺 輝奈だよっ!よろしくっ!」
しっかりとあいさつはしなきゃっ!
………みんなの名前も聞きたいな~………
「私の名前は、梅川 茉莉花だよ!茉莉ちゃんって呼んでくれると嬉しいっ!」
「うちは、両剣 星羅よ。星ちゃんって呼んで」
「わたしは~恋菓 翠だよ~ん!なっぴって呼んでいーい?わたしのことは~みっぴって呼んで~」
わわっ!たくさんの子が自己紹介をしてくれたっ………!
茉莉ちゃんに星ちゃんっ。そして、みっぴ!可愛くて美人な子ばかりだっ!
「うんっ!分かったっ!私のことは何と呼んでくれてもいいよっ!」
笑顔でみんなを見た。
みんなも笑顔で返してくれた。
やっぱり可愛いっ!
「みんな~……授業始めたいから、席について~……」
あ……!
そういえば授業!
香先生が困ってる……
編入してきたばかりなのに、はしゃぎすぎてた……
今から気を付けようっ!
「はいっ………!」
ふぅ……と1息はいて、隣を見ると、みっぴがいた。
じろじろ見すぎたのか、みっぴがこっちを向いてきた。
何か困っている顔をしている。
どうしたんだろう……?
「分からないところがあったら、教えて~」
小声で聞きづらかったけど、何とか聞き取れたっ!
みっぴってSSクラスだけど、勉強苦手なのかな……?
「いいよ~」
私も小声で言った。
みっぴ、勉強が苦手なところも可愛い~!
勉強が苦手なのに、どうしてSSクラスになれたんだろう………?
不思議なことがたくさんある!
「そしてこの式がこうなり………」
先生が授業を進めていった。
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
2時間目の終わりのチャイムが鳴った。
「神宮寺さん、少し来て下さい」
前で先生がプリントを持ってる。
………?
今、神宮寺さんって言ってたよね!
てことは、私っ!
「は、はい!」
何か私、やらかしたっ……?
「このプリントを、生徒会室に持っていってくれないかな?」
ひとまず、怒られなかったからよかった~!
でも私、今日来たばかりだから、場所分からないんだけどな~……
ここは、断ろうっ!
「ごめんなさい……香先生。場所がわからないうえに、友達も少ししかできていないので…」
理由にはならないかもだけど。
言い訳みたいになっちゃった………
「あ……!そうよね!もちろん、誰かと行ってもかまいませんよ」
えっと~………
そう言われると、断りずらい。
よしっ………!
私は覚悟を決めて、先生を見た。
「じゃあ行きますっ!」
「本当?行けって言ってるわけじゃないよ?無理してない?」
「行きますっ!」
これは、自分で決めたことだっ!
決めたことは、曲げないっ!
「ありがとう。では、つるくん、生徒会室に行ってくれる?」
「生徒会室に?いいですよ!香先生!」
「ありがとう!」
………この人は?
SSクラスの子だと思うけど、私は分からない………
「せ、先生………」
「何?」
言えない。
友達になっていない人とは行きづらいから、友達と行きたいなんて………
でも言うんだ、私……!
「知ってる人と、行きたいです!」
知らない私が悪いけど、分からないことは分からない。
みっぴとか、茉莉ちゃんとか、星ちゃんとがいいな。
いいかは、もちろん聞かないと分からないけど。
「そうよね。でも彼、つるくんは、生徒会役員だから生徒会の人とも仲がいいのっ!それでは頼みましたよ」
行っちゃった~……
緊張する………
だけど、私のことだから、私から話さなきゃっ!
「あの………」
「ごめんね!僕の名前は、金沢 鶴日。生徒会役員なんだ。1年生は生徒会に入れないんだけど、会長と副会長に歓迎されて・・・それで、入ったんだ」
すごいっ!
1年生だったら入れないのに、歓迎してもらえるなんてっ!
それも、副会長さんにっ……!
「すごいね!だから、先生に信頼されてたんだ」
「え………?香先生が、僕を信頼している?どこを見て、そう思ったの?」
ふふっ!
誰でも、見てれば分かるのに!
まぁ、本当に気づいてなさそうだし、教えてあげようっ!
「じゃあ、1つずつ教えていくね。まずは、敬語を使っていなかったこと。誰でもいいのに、あなたに頼む姿。そして、あだ名で呼んでいたこと。何より、あなたと話しているときは、先生、楽しそうだし!あとは………」
「もう十分だよ。まだ1日目なのに、良く見てるね」
まだまだあるけど、十分って言っているからいっか。
信頼されていること、伝わればいいなっ!
「えへへ………ありがとうっ!」
褒められることになれてないから、照れてしまう。
私の頬が赤くなっていると、この人が、口を開いた。
「輝奈ちゃんって呼んでもいい?」
急なことだからびっくりしちゃった。
私のことは、何て呼んでもいいのにっ!
聞いてくれるなんて……
礼儀や正しすぎるっ………!
私も名前で呼んでいいかな?
「いいよ!私も、鶴日くんって呼んでもいいかな?」
勝手に呼んではだめだから、確認した。
「もちろんいいよ。けど、つっくんって呼んでくれると嬉しいな」
くぅ~
鶴日くん………つっくん、優しいっ!
「これからもよろしく」
「こちらこそ、よろしくねっ!」
つっくんに言われ、私も言った。
これで、友達になったってことだよね………?
そういえば、まだ教室だっ!
生徒会室に行かなきゃっ!
つっくんも気づいたのか、「このプリントだよね?」と聞いてきた。
「う、うん!」
私も、全部つっくんに持たせたらいけないから、半分持った。
半分も、持ってくれるなんて、つっくん優しいっ!
最初は警戒してたけど、その心配もいらなかった。
「生徒会室に案内するよっ!こっちこっち」
いつの間にあんなところにっ!
足も速いなんてっ!
絶対に学園の女の子たちからモテる・・・!
「まって~・・・」
こうして私は、つっくんに案内をしてもらい、「生徒会寮」と書かれたところまで来た。
すごいっ!
今日、この学校を見た中で1番広いっ!
「輝奈ちゃん。ここ、生徒会寮は、生徒会に入っている人しか入れない特別寮、別名、生徒会寮だよ」
やっぱりすごいところなんだっ!
てことは、つっくんもこの寮なのかな・・・?
「ちなみに僕は、入ってないよ。普通の男子寮に住んでるよ」
えっ!
でも、つっくんも役員だよね・・・?
なんでだろう・・・?
まるで私の心を見透かしたように、つっくんが話し出した。
「僕も役員だけど、まだ1年生だし、2年生から入ることにしたんだ」
「へぇ~いつに入るかも決められるんだ~!」
本当に不思議なシステム~
「ううん。生徒会に入ったら、絶対この寮に入るんだよ」
えっ・・・!
そうだったんだ。
勘違いした私が、恥ずかしい・・・!
あ!そういえばさっき、つっくんが、
『ここは、生徒会に入っている人しか入れない』
って言ってたけど、部外者の私が、勝手にお邪魔させてもらってもいいのかな・・・?
「ねぇ・・・つっくん。私は生徒会に入っていないから、入っちゃダメじゃないの?」
「うーんと・・・僕もよく分からないんだけど、勝手に入ってはダメだけど、生徒会の誰かがOKって言ったらいいんだよ。そして、もしだめでも、副会長が許してくれるよ!」
ほっ・・・
胸を撫で下ろす。
生徒会ってすごすぎるっ!
寮の仕組みもすごいし、この学園、どうなってんの~・・・
もう、ずっとすごいって思ってる気がする・・・
だけど、本当にすごいから、しょうがないよね!
「ありがとうっ・・っ・!」
つっくんがいるから私は中に入れる、と思うと、感謝の気持ちでいっぱいになった。
ちゃんと気持ちが伝わるように、笑顔でつっくんのことを見た。
「いや~・・・どういたしまして・・・」
ん・・・?
どうかしたのかな・・・?
「つっくん?大丈夫?」
さっきから顔が赤いけど・・・
我に戻ったのか「こほんっ・・・」と声を出した。
「それにね、ここは寮だから、生徒会室までは少し距離があるんだ」
そっかっ!
寮は寮だもんねっ・・・!
そして、早くプリントを届けなきゃっ!
「じゃあ行こうっ!」
と私が言うと、
「うん。こっちだよ」
と、つっくんが中へ入れてくれた。
私の名前は、神宮寺 輝奈。中学一年生になって、照梨学園に編入してきたんだ。
照梨学園は、お金持ちしか通えないマンモス校だ………!
私はお金持ちじゃないので、編入試験をした。
そしたらなんと試験合格。
だから今日から、学園生活開始ですっ!
「確かここにいるはずなんだけどな~…」
実は私、今からここの学園の学園長さんに会うのだ。
だから正門で待っている。
けど、30分経っても気配を感じない。
「あなたが神宮寺さん?」
「わっ………!」
急に名前を呼ばれたからびっくりしちゃった………!
誰だろう?と思いながら後ろを振り向くと、声が思わず出てしまいそうになるくらいの美人さんがいた。
そう………この人こそが、照梨学園の学園長さんだっ!
「は、はいっ!神宮寺 輝奈ですっ!」
「初めまして。学園長の、夢楽 美咲です。ようこそ照梨学園へ、神宮寺さん。すごく可愛い子だったから分からなかったわ」
「えっ……!ありがとうございますっ………!学園長さんも、美人さんですね」
私は、お世辞でも可愛いと言ってくれるこの人は、悪い人じゃないと一瞬にして分かった。
「まぁっ!うれしいわ。ありがとう」
ふふっ………!
本当のことを口にして、良かった~………
「さぁ………教室に案内するわ。こっちへ来てちょうだい。向かいながら学園について、教えましょう」
「はいっ!」
私と学園長さんは、校舎の中へ入っていった。
……にしても、大きな学校だな~………
「この学園は、校舎と寮の建物がつながっていないの。そこは注意してね」
「はいっ!」
「そして、クラスがSSクラス、Sクラス、Aクラス、Bクラス、Ⅽクラス、Ⅾクラス、に分かれていて、成績順になっているの。SSクラスはとても頭がいい。Ⅾクラスは頭がよくない。このようにクラスはなっているわ」
「えっ………私は………」
試験に受かったから、上のほうだと思うけど。
「もちろんっ!………SSクラスよ~!」
上のほうだとは思ってたけど、一番上だなんてっ!
今日驚くことばかりだけど、今が1番だと思う。
「神宮寺さんが頭よすぎて、先生たち困ってたわ~」
そんなに驚く結果だったかな………?
でも考えてみれば、あまり難しくなかった気がする。
まぁいっか、受かったから!
「これからも、頑張りますっ!」
「えぇ、応援しているわ」
「ありがとうございますっ!」
なんだか勇気が出てきた。
気分がいいなっ!
「香先生~」
ん?
学園長さんが、急に声を出した。
ん?
香先生って言ってたような………
あの人かな………?
「学園長お疲れ様ですっ!その子が例の編入生ですか?」
「そうよ」
わぁ~!
キレっとしていていて、女の人だけどかっこいい!
そうだっ!自己紹介しなきゃ!
「じ、神宮寺 輝奈ですっ!」
「由築野 香です。私はこの、SSクラスの担任です」
ここがSSクラス………
私が通う教室………
「よ、よろしくお願いしますっ!」
「こちらこそ」
私も香先生とお呼びさせてもらおう。。
「香先生、あとは頼みましたよ」
「はい」
何か話してる・・・?
「私は仕事に戻るわっ!じゃーね!」
「「はいっ!」」
「「お仕事頑張ってください」」
えっ………?
めっちゃ息ぴったりにしゃべってしまった。
なんかうれしい………っ……
「神宮寺さん、大変なことになりますよ」
学園長が行った後、すぐに香先生が口を開いた。
「え・・・?それはどういう………」
「あっ!なんでもないですよ。私が先に入るから、ついて来てください」
「は、はい………」
ガラガラガラ………
扉を先生が開けた。
わぁ………!
可愛い子たちばっかりだっ!
上手に生活できるかな?
「みなさんっ!この間言いましたが、編入生が来ました」
「神宮寺 輝奈です。一生懸命頑張ります。仲良くしてくれると嬉しいですっ!」
ドキドキした~……
クラスの子たちの反応は……
「めっちゃ可愛いんだけど………!」
「しかも美人だし………!」
「言えることないや~…」
「ちょっと~悲しそうに言わないでよ~」
えっとぉ~……
クラスの子たちが何かを言っているのが聞こえて、怖くなった。
「神宮寺さんは、照梨学園に来るのが今日で初めてです。優しくしてあげてください」
「「「「はいっ……!」」」」
わぁ………!
すごい!息ぴったりだ!
でも、私もこの中に入るんだよね。
少し不安の気持ちがある。
「神宮寺さんの席は、あそこです」
「はい」
先生に言われた席につくと、クラスの子たちが集まってきた。
何事~⁉
私悪いことした?
「ねぇ!どこの学校から来たの?」
「何座?何型?」
「誕生日はいつ?」
わわっ!
なんか質問してきた~……
1人1人答えていこう!
「雪之小学校から来ました。O型で、うお座です。3月2日生まれです」
たくさんの質問をいっきに答えるのって、大変。
「えっ!うちの友達、雪小にいたよ!今は、中1だよ!麦帆 夜空って知ってる?」
………知ってる。
というか、親友だったし、家も近くだった。
「知ってます!」
「ほんとっ⁉」
「本当です」
嘘はよくないから、本当のことを話した。
そんなにびっくりすることかな?
「今度会ったら言っとく~」
よかった、のかな………?
「私、O型。あなたと、一緒」
「3月2日か~1か月違いだ~」
なぜか分からないけど、うれしいっ!
でも、悲しんでるように見える………
「えっと………ごめんなさい」
なんか、私が悪い気がする………
「なんで謝るの………?」
「輝奈ちゃんは、悪くないよ~………」
「うちらこそ、ごめんね………」
………っ!
みんなが謝っちゃった………
私が悪いのに………
「大丈夫です!お互い様ですっ!」
これでもう、この話は終わりっ!
「いやぁ~………輝奈ちゃんは何も悪くないけど………」
「え?」
何か言った………?
小さくて聞き取れなかった。
「何でもないよ!それより………」
真ん中にいる女の子が、それより………と言うと、みんなで顔を合わせてうなずいた。
なんだろう?
「「「「「彼氏はいる……?」」」」」
はい?
私に彼氏がいると?
1回理解が追い付かなかったから、頭の中を整理した。
みんなは、私に、付き合っている人がいると思っているんだよね。
でも私は彼氏どころか、好きな人も、気になる人もいない。
ここは正直に答えようっ!
「いないですっ!」
本当だから、元気に答えた。
「いないの?」
「本当?」
「気になる人も?好きな人も?」
え………!えぇ~………
すごくいっぺんに聞いてきたよ。
「いないです。本当です。好きな人も、気になる人もいません」
実際そうだからそう話した。
事実を話さないほうがよかあったのか、みんながショックを受けてる。
「「「「「えぇ………!」」」」」
やっぱりみんな、悲しんでる。
「というか、こんな時にあれだけど………」
その中の1人がショックを受けながら、話し始めた。
気になるひとも、彼氏も、好きな人もいないから、減滅された………?
「敬語やめてよっ!クラスメイトなんだしさっ!」
確かに敬語だったかも?
みんながそれを願っているなら、無理してでも、敬語やめようっ!
「はいっ………じゃなくて、うん!努力するよ!」
これからがんばろっ!
「これからよろしくねっ!」
「もちろんっ!」
「よろしくっ!」
「私、も、よろ、しく」
「えっと・・・あらためて、神宮寺 輝奈だよっ!よろしくっ!」
しっかりとあいさつはしなきゃっ!
………みんなの名前も聞きたいな~………
「私の名前は、梅川 茉莉花だよ!茉莉ちゃんって呼んでくれると嬉しいっ!」
「うちは、両剣 星羅よ。星ちゃんって呼んで」
「わたしは~恋菓 翠だよ~ん!なっぴって呼んでいーい?わたしのことは~みっぴって呼んで~」
わわっ!たくさんの子が自己紹介をしてくれたっ………!
茉莉ちゃんに星ちゃんっ。そして、みっぴ!可愛くて美人な子ばかりだっ!
「うんっ!分かったっ!私のことは何と呼んでくれてもいいよっ!」
笑顔でみんなを見た。
みんなも笑顔で返してくれた。
やっぱり可愛いっ!
「みんな~……授業始めたいから、席について~……」
あ……!
そういえば授業!
香先生が困ってる……
編入してきたばかりなのに、はしゃぎすぎてた……
今から気を付けようっ!
「はいっ………!」
ふぅ……と1息はいて、隣を見ると、みっぴがいた。
じろじろ見すぎたのか、みっぴがこっちを向いてきた。
何か困っている顔をしている。
どうしたんだろう……?
「分からないところがあったら、教えて~」
小声で聞きづらかったけど、何とか聞き取れたっ!
みっぴってSSクラスだけど、勉強苦手なのかな……?
「いいよ~」
私も小声で言った。
みっぴ、勉強が苦手なところも可愛い~!
勉強が苦手なのに、どうしてSSクラスになれたんだろう………?
不思議なことがたくさんある!
「そしてこの式がこうなり………」
先生が授業を進めていった。
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
2時間目の終わりのチャイムが鳴った。
「神宮寺さん、少し来て下さい」
前で先生がプリントを持ってる。
………?
今、神宮寺さんって言ってたよね!
てことは、私っ!
「は、はい!」
何か私、やらかしたっ……?
「このプリントを、生徒会室に持っていってくれないかな?」
ひとまず、怒られなかったからよかった~!
でも私、今日来たばかりだから、場所分からないんだけどな~……
ここは、断ろうっ!
「ごめんなさい……香先生。場所がわからないうえに、友達も少ししかできていないので…」
理由にはならないかもだけど。
言い訳みたいになっちゃった………
「あ……!そうよね!もちろん、誰かと行ってもかまいませんよ」
えっと~………
そう言われると、断りずらい。
よしっ………!
私は覚悟を決めて、先生を見た。
「じゃあ行きますっ!」
「本当?行けって言ってるわけじゃないよ?無理してない?」
「行きますっ!」
これは、自分で決めたことだっ!
決めたことは、曲げないっ!
「ありがとう。では、つるくん、生徒会室に行ってくれる?」
「生徒会室に?いいですよ!香先生!」
「ありがとう!」
………この人は?
SSクラスの子だと思うけど、私は分からない………
「せ、先生………」
「何?」
言えない。
友達になっていない人とは行きづらいから、友達と行きたいなんて………
でも言うんだ、私……!
「知ってる人と、行きたいです!」
知らない私が悪いけど、分からないことは分からない。
みっぴとか、茉莉ちゃんとか、星ちゃんとがいいな。
いいかは、もちろん聞かないと分からないけど。
「そうよね。でも彼、つるくんは、生徒会役員だから生徒会の人とも仲がいいのっ!それでは頼みましたよ」
行っちゃった~……
緊張する………
だけど、私のことだから、私から話さなきゃっ!
「あの………」
「ごめんね!僕の名前は、金沢 鶴日。生徒会役員なんだ。1年生は生徒会に入れないんだけど、会長と副会長に歓迎されて・・・それで、入ったんだ」
すごいっ!
1年生だったら入れないのに、歓迎してもらえるなんてっ!
それも、副会長さんにっ……!
「すごいね!だから、先生に信頼されてたんだ」
「え………?香先生が、僕を信頼している?どこを見て、そう思ったの?」
ふふっ!
誰でも、見てれば分かるのに!
まぁ、本当に気づいてなさそうだし、教えてあげようっ!
「じゃあ、1つずつ教えていくね。まずは、敬語を使っていなかったこと。誰でもいいのに、あなたに頼む姿。そして、あだ名で呼んでいたこと。何より、あなたと話しているときは、先生、楽しそうだし!あとは………」
「もう十分だよ。まだ1日目なのに、良く見てるね」
まだまだあるけど、十分って言っているからいっか。
信頼されていること、伝わればいいなっ!
「えへへ………ありがとうっ!」
褒められることになれてないから、照れてしまう。
私の頬が赤くなっていると、この人が、口を開いた。
「輝奈ちゃんって呼んでもいい?」
急なことだからびっくりしちゃった。
私のことは、何て呼んでもいいのにっ!
聞いてくれるなんて……
礼儀や正しすぎるっ………!
私も名前で呼んでいいかな?
「いいよ!私も、鶴日くんって呼んでもいいかな?」
勝手に呼んではだめだから、確認した。
「もちろんいいよ。けど、つっくんって呼んでくれると嬉しいな」
くぅ~
鶴日くん………つっくん、優しいっ!
「これからもよろしく」
「こちらこそ、よろしくねっ!」
つっくんに言われ、私も言った。
これで、友達になったってことだよね………?
そういえば、まだ教室だっ!
生徒会室に行かなきゃっ!
つっくんも気づいたのか、「このプリントだよね?」と聞いてきた。
「う、うん!」
私も、全部つっくんに持たせたらいけないから、半分持った。
半分も、持ってくれるなんて、つっくん優しいっ!
最初は警戒してたけど、その心配もいらなかった。
「生徒会室に案内するよっ!こっちこっち」
いつの間にあんなところにっ!
足も速いなんてっ!
絶対に学園の女の子たちからモテる・・・!
「まって~・・・」
こうして私は、つっくんに案内をしてもらい、「生徒会寮」と書かれたところまで来た。
すごいっ!
今日、この学校を見た中で1番広いっ!
「輝奈ちゃん。ここ、生徒会寮は、生徒会に入っている人しか入れない特別寮、別名、生徒会寮だよ」
やっぱりすごいところなんだっ!
てことは、つっくんもこの寮なのかな・・・?
「ちなみに僕は、入ってないよ。普通の男子寮に住んでるよ」
えっ!
でも、つっくんも役員だよね・・・?
なんでだろう・・・?
まるで私の心を見透かしたように、つっくんが話し出した。
「僕も役員だけど、まだ1年生だし、2年生から入ることにしたんだ」
「へぇ~いつに入るかも決められるんだ~!」
本当に不思議なシステム~
「ううん。生徒会に入ったら、絶対この寮に入るんだよ」
えっ・・・!
そうだったんだ。
勘違いした私が、恥ずかしい・・・!
あ!そういえばさっき、つっくんが、
『ここは、生徒会に入っている人しか入れない』
って言ってたけど、部外者の私が、勝手にお邪魔させてもらってもいいのかな・・・?
「ねぇ・・・つっくん。私は生徒会に入っていないから、入っちゃダメじゃないの?」
「うーんと・・・僕もよく分からないんだけど、勝手に入ってはダメだけど、生徒会の誰かがOKって言ったらいいんだよ。そして、もしだめでも、副会長が許してくれるよ!」
ほっ・・・
胸を撫で下ろす。
生徒会ってすごすぎるっ!
寮の仕組みもすごいし、この学園、どうなってんの~・・・
もう、ずっとすごいって思ってる気がする・・・
だけど、本当にすごいから、しょうがないよね!
「ありがとうっ・・っ・!」
つっくんがいるから私は中に入れる、と思うと、感謝の気持ちでいっぱいになった。
ちゃんと気持ちが伝わるように、笑顔でつっくんのことを見た。
「いや~・・・どういたしまして・・・」
ん・・・?
どうかしたのかな・・・?
「つっくん?大丈夫?」
さっきから顔が赤いけど・・・
我に戻ったのか「こほんっ・・・」と声を出した。
「それにね、ここは寮だから、生徒会室までは少し距離があるんだ」
そっかっ!
寮は寮だもんねっ・・・!
そして、早くプリントを届けなきゃっ!
「じゃあ行こうっ!」
と私が言うと、
「うん。こっちだよ」
と、つっくんが中へ入れてくれた。
