ほな、えっちしようか?

なんとか会社に着いたのは、始業五分前やった。

「……間に合った」

自分の席に座り、机に突っ伏す。

朝から疲れすぎや。

「大泉、おはよう」

「おはようございます」

同じ部署の人らに挨拶を返しながら、パソコンを立ち上げる。

ふと、三つ向こうの席を見る。

大滝先輩は、もう仕事を始めていた。

いつもと変わらん顔。

……なんで、あんな普通でおれるんや。

俺なんか先輩の顔見るだけで、今朝の光景が浮かんでくるっちゅうねん。

その時、パソコンにメールの通知が表示された。

送信者――大滝 泉。

「……なんや?」

嫌な予感しかしない。

メールを開く。

『昨日は楽しかったな。 悠、途中からだいぶ酔っぱらっとったけど。 ウチはちゃんと覚えてるで。 あんな悠、初めて見たわ。 ……気持ちよかったで』 

「…………は?」

待て。

気持ちよかったって、何が?

いや、この状況でそれ以外になにがあんねん。

一気に顔が熱くなる。

恐る恐る、大滝先輩を見る。

先輩はパソコンの画面を見たまま
口元だけで、ニヤッと笑った。