私の彼氏と野球と私

「「なんで?!」」



同じタイミングで聞かれ、今度は私が後ずさった。



「…なんとなく。」


「でも、それは拓也が悪いと思うで。
言うてきたるって。」



順平君は体を半分後ろへ向けた。



「ダメダメ!
余計嫌がられる。」


「わかったよ。
でも、また何かあったら言いなよ?」



加代は椅子に座りながら言った。