「おい、俺を待たないのかよ。」



稀紗は返事をせず、出て行ってしまった。



「んだよ…。」



俺は急いでスポーツバッグにユニフォームを詰め、稀紗を追った。




俺のほうが足速いんだよ。


走らず少し速めに歩いていくと、すぐに追いついた。



「俺、なんかした?」