「なんで俺があのテレビを観たら悪影響なんだよ。」



歩き出しながらちょっと怒ったような声で言った。



「素直に信じるから。」



ピタッと止まって拓也は振り返った。



「稀紗もそう思う?」



眉を少し下げて、悔しそうに言う。



「寛明(ヒロアキ)にも言われた。」



…ゴメン、爆笑して。



みんなが私を見て歩いて行く。


それはおかしいよね、お腹抱えて笑ってたら。