私の彼氏と野球と私

さらにそこに順平君の追い討ちがかけられた。



「俺は転校初日にお前らのグループが声かけてくれた時に気付いたで。
コイツら両思いやな、って。」



「頼む、そこまでにしてくれ…。」



拓也が弱弱しい声で話を止めた。



「しゃーない、稀紗ちゃん可哀想やで止めたるわ。」


「ありがとう。」



順平君は手を上げて答えた。