私の彼氏と野球と私

順平君はしみじみ言った。



「俺と加代より付き合いだすの遅いんやもんなぁ。」


「そうそう。
順平が転校してくる前にもう既に2人はお互い意識してたのに。」



そうなの?!


そんなにバレバレだった?



また恥ずかしくて拓也を見上げると、俯いて耳まで真っ赤になっていた。



「加代、私たち、そんなに周りに知られてたの?」


「それはもう。」



智君もしきりに頷く。