私の彼氏と野球と私

「智は運動神経悪いから全部の部活からたらい回しにされとるんやろ。」


「喧しい順!
もう勉強教えてやんないぞ!」


「拓也に頼むからええわ。」


「そうか拓也がいた~!」



智君は頭を抱えてうずくまった。



私と加代は顔を見合わせて思わず笑った。



「あ、彼女と加代まで俺を笑うのか?!」



ガバッと智君は立ち上がり、私たちに向かってきた。