私の彼氏と野球と私

「ねえ、彼女は何部?」



拓也の親友、智君が話に入ってきた。



「いい加減名前で呼んでよ。
まだ決めてないよ。智君は?」


「俺もまだ。
引っ張りだこで困ってる。」



後ろから拓也の上履きが飛んできて、智君の後頭部に見事ヒットした。



「痛ってー!
拓也!!」


「お前があんまりにもアホなんで目を覚まさせてやろうかと。」



真面目な顔して言うから余計におかしい。